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『暗約領域 新宿鮫ⅩⅠ』 大沢在昌

2021年05月15日(土)

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暗約領域

あらゆる欲望を凝縮した街・新宿。この街の悪にひとり立ち向かう刑事・鮫島。新宿に巣食う闇社会の住人は、怖れをこめ「新宿鮫」と呼ぶ。シリーズ累計750万部を超えるエンターテインメント小説界の金字塔「新宿鮫」シリーズ。前作「絆回廊」以来、8年ぶりに、孤高の刑事・鮫島が帰ってきた。
 新宿署生活安全課の刑事・鮫島は、北新宿のヤミ民泊で男の銃殺死体を発見した。前作「絆回廊」で死亡した桃井課長の後任の新上司・阿坂景子は鮫島に新人刑事・矢崎と組むことを命じ、鮫島は初めての相棒と捜査を始める。一方、国際的犯罪者・陸永昌は友人の死を知り、来日する。それは、マンションで殺された男であった。鮫島の捜査の中で、公安、暴力団、得たいの知れない犯罪組織「金石」など、さまざまな思惑が交錯し絡み合う。捜査は困難を極め、やがて事件の背景に、歴史に翻弄された人々の深い喪失感が存在することを知る。


光文社: 大沢在昌(著/文)
●1,980円 税込


CHECK!

1990年に刊行された新宿鮫は、本書で11作目。4作目の「無間人形」で直木賞を受賞。本書だけでも楽しめますが、前作「絆回廊」から読まれることをお薦めします。


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