『スマホ脳』アンデシュ・ハンセン
2021年07月13日(火)
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平均で一日四時間、若者の二割は七時間も使うスマホ。だがスティーブ・ジョブズを筆頭に、IT業界のトップはわが子にデジタル・デバイスを与えないという。なぜか? 睡眠障害、うつ、記憶力や集中力、学力の低下、依存―最新研究が明らかにするのはスマホの便利さに溺れているうちにあなたの脳が確実に蝕まれていく現実だ。
人間の進化の過程は、飢えや死の恐怖からどのように逃げ出すことができるのか、という点が一義的なものであった。そんな人間の精神はデジタル社会に十分対応できるものではないと著者は強調する。その結果、ストレスを溜める人たち、眠れなくて困る人たち、鬱状態に陥る人たちの多いこと。いずれもスマホが引き起こしているというのだ。
教育大国スウェーデンを震撼させ、社会現象となった世界的ベストセラーがついに日本上陸。
新潮新書: アンデシュ・ハンセン(著/文) 久山 葉子(翻訳)
●1,078円 税込
CHECK!
今やライフラインと言ってもよいスマホと、自分だけでなくわが子も、どう付き合っていくべきか話し合うきっかけになる一冊になればと思います。