地域貢献

小城市江里山地区 /棚田ボランティアで草刈り /佐賀県農業土木振興会

2020年09月29日(火)

地域貢献

地域貢献

▲江里山公民館前で集合写真

▲耕作放棄地での草刈り

 佐賀県の農業土木職員OBでつくる「佐賀県農業土木振興会」(牛草寛志会長)は17日、小城市小城町江里山の耕作放棄地などで棚田ボランティアの草刈り作業を実施した。


  同会は建設コンサルタントの技術向上、情報交換、地域貢献、事業の発展などに寄与することを目的として2011年5月に発足。現在は、県の農業土木OBで県内の建設コンサルタント会社に勤務する20人で組織されている。


  同会の棚田ボランティア活動については、20―22年度の3年間は江里山地区と草刈り作業(年2回)の棚田ボランティア協定を締結している。今回、牛草会長をはじめ会員13人の参加で、今年2回目の作業実施となった。


  江里山地区は約230㍍の標高に位置し、1992年に「農村景観百選」に選ばれ、99年には「日本の棚田百選」、2008年に「佐賀県遺産」に認定されている。しかし、高齢化、離農などで耕作放棄地が増加しており、棚田の維持などが課題となっている。


  江里山地区では丁度、道端や田んぼの畦畔に赤の彼岸花が咲き始め、稲穂の黄色とのコントラストが美しく参加者から「空気がとてもきれい、おいしい、心が癒される」といった言葉が聞かれた。


  秋分の日に毎年、「江里山彼岸花まつり」が開催されるが、今年は新型コロナの感染防止の観点から中止となった。しかし、彼岸花が咲き始めたことから、カメラを抱えた多くの花見客が訪れている。


  作業は2班に分かれ、地区の役員と一緒に耕作が行われていない約20枚の田んぼで草刈り作業や、イノシシ防護柵のカズラ撤去などを行い、心地よい汗をかいた。


  昼食は公民館で弁当を食べ、江里山地区の江里口博会長らと参加者で棚田の課題、感想、意見交換などを活発に行った。 


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