小城市江里山地区の棚田ボランティアで草刈り /佐賀県農業土木振興会
2020年07月09日(木)
地域貢献
地域貢献
佐賀県の農業土木職員OBでつくる「佐賀県農業土木振興会」(牛草寛志会長)は2日、小城市小城町江里山の耕作放棄地などで棚田ボランティアの草刈り作業を実施した。牛草会長をはじめ、会員14人が参加した。
同会は建設コンサルタントの技術向上、情報交換、地域貢献、事業の発展などに寄与することを目的として2011年5月に発足。現在は、県の農業土木OBで県内の建設コンサルタント会社に勤務する20人で組織されている。
棚田ボランティア活動については、1期目の17―19年度の3年間、苣木(ちあのき)棚田(佐賀市富士町)で草刈り作業を実施し、活動を通じて地域住民との交流が行われた。2期目の取り組みとして、20―22年度の3年間は江里山地区と草刈り作業(年2回)の棚田ボランティア協定を締結している。
江里山地区は約230㍍の標高に位置し、高齢化、離農などで耕作放棄地が増加しており、棚田の維持などが課題となっている。既に棚田の田植えが済み、棚田に映える緑のコントラストが美しく、参加者からは「空気がとてもきれい、おいしい、心が癒される」といった言葉が聞かれた。
作業は2班に分かれ、地区の役員と一緒に耕作が行われていない約20枚の田んぼで草刈り作業や、イノシシ防護柵のカズラ撤去などを行い、心地よい汗をかいた。
昼食は公民館で弁当を食べ、江里山地区の江里口博会長らと参加者で棚田の課題、感想、意見交換などを活発に行った。
江里山地区は9月23日に「ひがん花まつり」が予定されており、その前に2回目のボランティア活動を実施する予定。