地域貢献

多久市の平野地区 /棚田ボランティアで草刈 /西日本総合コンサルタント㈱

2020年06月25日(木)

地域貢献

地域貢献

▲ため池での草刈り

▲イノシシ防護柵のカズラ切り作業

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 西日本総合コンサルタント㈱(佐賀市久保泉町、福島裕充代表取締役)は20日、「ひらの棚田米」で有名な平野棚田(多久市)において、棚田ボランティアを行い、農業用ため池や農道などの草刈り作業を実施した。


  同社は1971年創業の総合建設コンサルタントの会社で、地域社会貢献活動の一環として、毎月1回、社屋周辺の県道や市道、工場団地駐車場のゴミ拾い清掃活動を行い、年2回、河川草刈り清掃活動や棚田ボランティアを実施している。 


 棚田ボランティア活動については、第1期目に2017年度から19年度までの3年間、江里山棚田(小城市)で草刈作業を実施し、活動を通じて地域住民と交流してきた。第2期目の取組として、20年度から22年度までの3年間、平野地区と草刈作業(年2回)の棚田ボランティア協定を締結している。今回は、福島代表取締役をはじめ、社員13人の参加で今年1回目の作業実施となった。


  平野地区は約190㍍の標高に位置し、農業従事者8人によって棚田約170枚(約7・7㌶)で稲作が行われ、「ひらの棚田米」として多久市の直売所「幡船の里」などで販売されている。同地区でも高齢化や離農などで耕作放棄地が増加しており、棚田やため池、農道などの維持保全が課題となっている。


  平野棚田は農業用水を八幡岳山系の自然流水に依存し、既に5月中旬に田植えを終えた早苗(夢しずく)の緑のラインが美しく、参加者からは「心が癒される」といった言葉が聞かれた。 


 今回はため池堤塘(2カ所)の草刈作業がメインで、傾斜で足場が不安定な所もあり、十分に注意しながら草刈作業を行った。また、農道両側の草刈やイノシシ防護柵のカズラ撤去なども行った。作業終了後には平野棚田米保存協議会の小園敏則会長らから、参加者にお礼の言葉をいただいた。


  今年度第2回目のボランティア活動は、棚田米収穫後の10月に予定している。 


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